一度、くしゃくしゃに丸めてみた
どうでもいいや、って
後ろ向きに放り投げたら
カサコサと
弱々しげに
どっかへ転がっていった
登ってきた坂道の
ずっと下の方へと
― 雨にも濡れるだろう
― ぬかるみで汚れもするだろう
ふにゃふにゃんなって
もう転がりもせず
日の当たらない場所で
へばりついたりしてるのかな
何かに成り得るモノは
だけど
誰かが拾ってみたりする
バリバリと広げて
何となく読んでみたりする
雨の染みや汚れも気にせず
強く滲み出すモノがある
上手く転がらない時
一度、くしゃくしゃに丸めて
放り投げればいい
それを繰り返して
先へ進めばそれがいい
