「今やろう」

例年、海の日にはよみうりランドのプールに行って、さぁ、夏も始まったな、と思うと同時に、梅雨も明けた、というのが続きましたが、今年は、この時期になっても、まだ、朝はホットコーヒーが欲しくなる程です。

冷夏なんですかね?それとも逆に大きく振れて、猛暑なんですかね。高校野球の地方予選の結果がずら〜っと並んだ新聞を見ながら、近所の高校が勝ち進むと、なぜか嬉しくなったりもするもので。ああ、母校。早々と負けたな、とも。

そんな母校のある、京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオが放火され、爆発炎上した事件、平成以降で最悪の放火事件となりました。100%被害者。そんな構図のテロのような事件に、耳を疑ってしまいます。

さらに、京都市長(門川大作という人)が、この件に触れて「火事は3分、10分が大事。選挙は最後の1日、2日で逆転できる」と発言したというから、疑いを越えて呆れます。

心から、被害に遭われた方々のご冥福をお祈りします。そして、明日の「選挙」では、こんな市長のような議員を選ばないで済むように、慎重に投票したいと思います。

一昨日のその大きなニュースの翌日、昨日は、多摩にある変電所で火災がありました。朝から京王線が壊滅状態となり、なだれ込んだ小田急線の駅もカオスと化した映像が届いていました。なんでしょう、毎日が普通に流れることの奇跡を思ってしまいます。

その奇跡を、奇跡にしないために。夏休みの始まりに合わせて、息子は、小学校から「東京マイ・タイムライン」という冊子を持って帰ってきました。

これは東京防災の一貫で、マイ・タイムラインシートを作成するキッドです。

簡単に言えば「3日後に台風が東京を直撃!あなたはどうしますか?」というもの。つまり、台風が来ると聞いて、「トニカク被害がないことを祈る」というのではなく、具体的に、【どのタイミング】で【何をするか】を家族で話し合って決め、しっかりと備えようというものです。

すごく良いなぁ、と思います。

まず、薄めの冊子を開くと「雨のことをもっと知ろう!」というページから始まります。こんな天気には注意すること、として、晴れていても→真っ黒なもくもくとした雲があらわれると→雷の音がし始めて→急に雨が降って雷が落ちる。

雷がなったら、丈夫な建物の中に入ることが大事で、広場で遊んだり、木の下に行かないこと、と続きます。ここで、実際に子供が、付属のシールを使ってマイ・タイムラインを作ります。

晴れから、雲が出て、雷がなって。そんな「空」の様子を貼るのと同時に、「自分」の行動を整理します。

次は、台風が近づいた時の(前の)3日間ほどのタイムスケジュールと、大雨が長引くときの3日間、さらには短時間の急激な雨の3時間ほどと尺を変えてスケジュールを整理します(厚紙のシートを使って)。

ここの優れている所は、東京という自分の街の、さらには住んでいる区の地図を見ながら、近くに川は何があって、増水したらどうなるか。ハザードマップの簡易版を、目でしっかりと確認出来ることです。

都心部から西に向かって、低地→台地→丘陵地→山地と地形を変える東京都。例えば、山地や丘陵地にいると土砂災害というのがあるとか、川の近くにいたら河川の氾濫があることを知って、高潮による氾濫なども、一緒に、考えることが出来ます。

東京には107の河川があって、約15,000の土砂災害危険箇所があるそうです。住んでいる場所が台地でも、行動する範囲内には、こういうところがあることをまず頭にいれることが出来ます。

実際にマイ・タイムラインを作る段階になると、まずは情報の整理です。警戒レベルというのはどういうことか、それに応じて出される避難情報とは何か。これらの情報をどこから取るか。

必要な情報がQRコードで整理されているので、まずはそれらをブックマークします。

そして、次に、自分達に落とし込んで、わが家の身に起こりやすい災害リスクは何か、そして、それらをどこから情報取得するかを覚え書きします。

ハザードマップから、小さな川の位置、避難場所までの坂道の状況など細かく確認していきながら、今度はタイミングを整理します。避難情報のうち、避難準備の段階で、何をするか。そして、その作業に何分かかるかを記します。

ここで、家族が揃っている場合と、そうではない場合の想定もします。そして、それぞれの避難準備、さらには実際の避難開始へと進めて、避難所までの時間も考えます。

家の中にある、備蓄品の確認もして、防災リュック、水、食料の確認をしたら、一通りの「備え」が終わります。

いざ、スマホで警報音が鳴り響くと、一瞬にして頭が真っ白になったり、実際に地震で揺れている時も、あれ?あれ、あれ、あれ〜!とぼんやりしてしまうものです。

その音や揺れ、もっと言えば「情報」をキャッチした段階で、具体的に何をするか。その整理はとても大切だな、と思いつつ、備えを増やして憂いを減らしたいと思います。

日々の生活の中で、電波時計なのでなかなか狂うこともない時計や、とても優しく不快のないバイブレーション通知、自動設定の快適な空調に慣れすぎています。

それに慣れれば慣れるほど、災害時の、例えば避難所の「本当の苦労」というのを実感出来なくなっているように思います。

小学校など、避難所の体育館にエアコンをつけよう、避難ルート、緊急車両の専用レーンを用意しておこう。考えられる最大限の準備を、「また今度」や「いつか」ではなく、今、やる。

この東京マイ・ライムライン作成キッドに付属された行動シールには、「今やろう」というものが10枚も付いていました。

それを、タイムラインの中に10枚貼って、その「今」に対する備えをしました。

個人レベルでの備えと、地域レベル、都市レベル、国レベル、世界レベル。それぞれの備えを全て「今、やらなければ」、自然災害だけではなく、冒頭の100%被害者という(テロのような)悲劇がなくなることはないように思います。

ある人は、(犯人に対して)排除しろといいます。また、ある人は、「自分もそうなる可能性がある」といいます。そんな人たちが集まって「みんな」で生活しています。その中での、【世界レベル】の備え。

それは、もしかすると、頭で考えているような、難しく、膨大な費用のかかるものではなく、心で感じるような、とてもシンプルかつ明快な、簡単なことかも知れません。

そのシンプルかつ明快な、簡単なことを、しっかりと受け入れられる頭の状態にいられるかどうか。

そのことを考えるべきなんだろうな、と思いつつ。



 2019年7月20日

※過去の日記はこちらへ 


※不定期更新のブログはこちら

about this site




Copyright (C) 2003〜2019 Shogo Suzuki. All Rights Reserved.




.
■2019年5月6日更新
Report
「日光東照宮」を追加
atelier
「ライオンキング」を追加
■2019年5月11日更新
Scenic Spot
「東京ドイツ村」追加
NaRaDeWa
「宇都宮ならではの餃子」追加
■2019年6月1日更新
Scenic Spot
「高尾山」追加
SHI-shu
「吐露する」を追加
■2019年6月8日更新
atelier
「大哺乳類展」追加
words
「デジタル貧困」追加
■2019年7月20日更新
SHI-shu
「そうはなれないでいる」
Tabi-Dana
旅の本棚」にうりずん等追加
■2019年6月15日更新
Hot Times
「久保建英」を追加
sekai-MESHI
「TRUNK(kitchen)」追加
■2019年6月22日更新
Hot Times
「サッカー教室」を追加
atelier
「クリムト展」追加
■2019年6月29日更新
CinemaS
「ずぶぬれて犬ころ」
Artista
「宮沢和史」追加
■2019年7月6日更新
SHI-shu
「テラマッチャ」を追加
sekai-MESHI
「金色不如帰」を追加
■2019年7月13日更新
Report
「OCEAN PEOPLES’19」
atelier
「メスキータ展」
■2019年5月18日更新
Report
「東大五月祭」を追加
words
「令和」追加
■2019年5月25日更新
Hot Times
「5月の太陽」
sekai-MESHI
「フロリレージュ」追加

.

信じてる・・・。
@味の素スタジアムにて

↑今週の1枚、
詳細は写真をクリック