「なかなか難しいから、に逃げない」
議長国・日本の岸田首相が真ん中に立ち、両サイドには大統領のお二人。アメリカのバイデン大統領とフランスのマクロン大統領。
そして、ドイツのショルツ首相、イギリスのスナク首相、カナダのトルドー首相、イタリアのメローニ首相。さらにその7人をEUのミシェル首脳会議常任議長とフォンデアライエン欧州委員長が挟む。
広島の平和記念公園で撮影されたこの9人の記念撮影は、サミットを広島で開催した意味が強烈なインパクトを伴って訴えてくるように思えました。
背後には原爆ドームも見えます。そして、この地球上から核兵器がなくなる日まで燃やし続けようと、消えることのない「平和の灯」も写っています。
HIROSHIMA。今、ウクライナのゼレンスキー大統領もサミット会場に到着したそうです。侵略したロシアが核兵器の危機をちらつかせる中、広島で、平和に向けた話し合いが進みます。
世界のトップが集まるサミット。かつては、G20まで範囲を広げ、地球の問題を話し合っていましたが、今はもう、中国も、ロシアも居ません。それが、現実を如実に表しているようにも思えます。
政治、経済、人権、その他諸々を話し合う会議の中で、今回は、ゼレンスキー大統領も迎えて、対ロシアへの結束を確かめ合うような会議にもなりそうです。
私が小学6年生だった35年前。修学旅行で訪れた広島で見た光景。原爆ドームや貞子さんの像(原爆の子の像)、平和の灯。それらよりも、強烈に印象に残っているのは、広島平和記念資料館です。
1945年の(広島の)街を再現したジオラマの上に、原爆が投下された位置が赤いボールで宙に浮いていました。一瞬にして、風景ごと吹き飛ばした惨劇、光景のすべてを暗闇に突き落とした愚行。
12歳の私に、被爆体験者のお話は、刺激が強く、そこにいる自分を想像してしまい、かわいそうとか、かなしいとか、むかつくとか、そんな感情を越えて、吐きそうになったのを覚えています。
年々減っていく被爆体験者の方々。その生の話が聞けなくなっています。それに比例して、風化させることは、絶対にあってはならないと思います。
核兵器は、人類をどん底に陥れ、そして、人類の最悪の選択肢であると、再認識しないといけません。
サミットで、そんな平和記念資料館を訪れ、慰霊碑の前に立ったG7の首脳たちの中で、アメリカとフランス、イギリスには核兵器があります。その核のボタンを押せば、「こうなる」という現実が想像できたのでしょうか。
他にも、中国、ロシア、北朝鮮にインド、パキスタン、イスラエル。世界には、核兵器を保有していることを世界に宣言している国々が沢山あります。
その中で、地球上から核を減らすという軍縮は、とても難しいことなんだと思います。だからといって、「持ったまま」やり過ごすと、その核をちらつかせる今のロシアのような国が出てきます。
ここは、思い切って、核兵器ゼロへ。そこに、しっかり歩んでいくべきだと思います。なかなか難しいから、に逃げない、で。
それにしても、広島の警備がすごいみたいですね。広島に出張に行こうとしていた会社の人が、サミットでホテルがぜんぜん、ダメ、取れない、と言ってました。遠く離れた都道府県でも、検問や警備が強化されていると聞きます。
イギリスでサミットがあった時、遠く離れたロンドンでテロがあったことを思うと、都内の警備強化も頷けます。まだサミット期間中です。この週末も、まだまだ規制は続きそうですね。
暑いです。もう夏です。半袖で十分というより、半袖じゃないと堪えられないほど、暑いです。電気代が高騰する中での、この猛暑は、ほんと参ります。グレーのパンツをはいて、ずっと座っていると太ももに汗がにじんでしまうほどです。
今年の夏も暑いんですかね。梅雨の前に、これだけ気温が上がると、意外に真夏の気温は上がらない、という話も聞きます。
花火大会が復活して、各地で夏の風物詩が盛り上がる予想の中で、まぁ、夏は夏らしく、暑くなって欲しいという気持もありますが。
麻布十番の納涼祭りも、ようやく開催されそうですね。4年ぶりらしいです。外国人が多く、屋台もフードトラックも十番らしいものが並ぶので、個人的には、とても楽しみな夏祭りです。
楽しみを楽しみにしながら、実際に楽しめる夏へ。今年こそ、そういう「普通」を実現させたいですね。台風2号が発生したらしいです。
2023年5月20日
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