「嫌ですね〜、春と秋の危機」
山本由伸と今永昇太の両先発で始まる試合。これが3年前なら、オリックス対ベイスターズの交流戦か?という感じもしますが、そこは東京ドーム。しかも、メジャー・リーグ・ベースボールの記念すべき開幕戦。そこに名を連ねた二人の名前に、改めてゾクッとさせられた一昨日でした。
2025年3月18日、昨年のワールドチャンピオン、ドジャースと、シカゴカブスの東京シリーズ開幕戦。半年、いや一年近く前から、どうにかしてチケットを取りたいと思い、何度も「順番待ち」して(20万人待ち!)、抽選しては外れて、それを何度か繰り返し、泣く泣く、テレビ観戦したわが家。
いやぁ〜、あの大谷翔平ですら「久しぶりに緊張しました」というだけあって、ものすごい雰囲気の試合でしたね。画面越しにも伝わってきました。マウンドの上では、あくまでもクールな山本由伸。それに比べて気持ちを前に出す今永昇太。目に焼き付いています。
相当なプレッシャーの中で、あの開幕の日を迎えたんでしょうね。思えばこの一週間。ドジャース、ドジャースのニュースばかりで、プレシーズンマッチを終えた日曜日には、ホテルに鳥しき始め、ミシュランの店を「出前」したドジャース。マグロの解体ショーまでやってました。
結局、ドジャースの試合なんだ、というのが強調された雰囲気の中。いやいや初戦のホームはカブスです。しかも鈴木誠也と今永昇太の二人の日本人がいるのに、すっかり影は薄かったですね。方やマグロの解体ショー、でカブスは、資さんうどんという感じ。
どこかで、カブス、がんばれ、と言う気持ちも芽生えました。とにかく、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希。そして鈴木誠也、今永昇太。この日本人5人組の活躍を祈りながら、野茂時代からドジャース贔屓の私は、チームとしてはそちらの勝ちを願いながら。
結果、今永昇太は圧巻の投球で、無失点。山本由伸は失点こそしたものの、ものすごい安定感で開幕戦の勝利投手。そして佐々木朗希も2戦目でメジャーデビューの先発を任され、初回は見事なピッチングでした。コントロールに苦しんだり、ピッチクロックに惑わされたりで、押しだしの失点をしましたが、素晴らしい投球でした。
唯一、誠也の快音が聞かれなかったのが残念ですが、江戸っ子、誠也の、ホームタウン凱旋ゲームは、その存在感を存分に見せてくれました。そして、スーパースター大谷翔平ですよ。この漫画的ヒーローは、2025年も万全です。
初戦で2安打、そして二戦目ではホームランまで放つ活躍ぶり。彼の何がすごいって、「あとは、ピッチャーで見たいな」と、さらに上を思わせることです。ほんと、これで今年15勝したら、これ、MVPってだけでは足りませんよね。期待が高まります。
ふと考えると、イチローが大活躍したとき、こんな選手、もう見られない。現役の時代に生きられてよかった、と思っていたのが、二刀流の登場ですからね。これから先、スイッチヒッターのように、右バッターには左で投げ、左バッターには右投げする両投のピッチャーの登場というのも、ありえなくないんですかね。
楽しみです。そして、「世界一」の阪神タイガースも、ほんと期待してます。強いのは6月までなんて言われていた大昔の姿が、信じられない程の活躍を祈りながら。にしても、週末の甲子園での試合、10月の最後まで完売なんですね、チケット。甲子園と東京ドームでNPBを見るというのも、プラチナチケットですね。
さて、季節外れの雪です。というかひょうです。
こんな時期に、それも、ゴールデンウィークほどの陽気の後に、雪が舞う気温差ですからね。ほんと「例年にない」ですよね。テレビでもしきりに、例年になく、と繰り返してます。
が、ふと。あれ?と。梅の花に雪がかぶったり、もう4月なのに、桜と雪の舞う光景だったり。思い返してみると、結構ありませんか?
つまり、例年の、普通の気候っていうデフォルト自体、もう変化してしまっているようにも感じます。
夏は暑く、冬は寒い。まぁ、これらは変わらずで、その度合いがものすごくなっている、という感じです。例えば、暑さも、猛暑なんて、猛威をふるって襲いかかってきた暑さから、命の危険を感じる酷暑になったり。冬も、日本海側では信じられない積雪量だったりで。
ただ問題は、春と秋ですよ。このグラデーションの時期の気候が危機状態だと思います。じんわり、徐々に、暖かくなったり、はたまた涼しくなったり、というとても「いい季節」が無くなろうとしてませんか?
フォーシーズンズから、ツーシーズンへ。日本人が古から多くを生みだし、豊富に育んできた「春」と「秋」の時期が無くなるとなると、もう、これは文化的大損害です。
暑いか寒いか。さぁ、どっちなんだい!という短絡的な気候ではないからこそ、おぼろげで、あいまいで、絶妙な、見事な、色や言葉やファッションがあるのに。
嫌ですね〜、春と秋の危機。白黒つけないグレーの、グラデーションの過ごしやすさが日本から無くなるとすれば、何となく、強弱しかない、パワーだけで押し切るような、そんな物事が増えていくように、勝手に思ってしまいます。
もう3月も終わりに近いですが、この3月下旬から6月の上旬まで。春から初夏へと、花は色づき、芽吹いて、新緑は勢いよく太陽を反射するような季節を、この光景を、息子の息子の、そのまた息子まで、守っていきたいものです。
今日は春分の日。昼の長さと夜の長さがほぼ同じです。朝、少し早めに目覚めてカーテンを開けると、もう外は明るく、それだけで、気分が優れます。友人宅でたこ焼きパーティーをするという息子は、寝ぼけ眼で、宿題かな?なにやら、学校支給のPCとにらめっこしてます。
2025年03月20日
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