「私は、私たちなんだ」

”コロナ”と”オミクロン”というのは、”緊急事態”と”マン防”に似て、なんとなく危機感(というか恐れのような具合)に差があるな、と感じます。

「オミクロン、オミクロンっていうけど、ほとんど軽症なんでしょ?」とか「インフルエンザみたいなもんでしょ?」みたいな温度感で。

一気に感染者が4500人を超えたという都内の状況を受けても、だからか「まぁまぁ、オミクロンだからなぁ」みたいな感覚が、なくはないです。

確かに、感染者数だけではなく、感染したときの医療のひっ迫具合に応じた緊急事態宣言であり、まん延防止対策なんだという、中国発症のコロナ・パンデミックも3年目に入って、落ち着きというか正しい対峙の仕方みたいなものが身についた証であるともいえるかもしれません。

にしても、爆発的な感染者数にしては、受け止め方が、例えば、去年のちょうど今頃の爆発的な感染状況に反応したのとは、違うな、と思います。

それに対して、だからダメだ!とは、私個人、決して思えず、なんというんですかね、コロナ対策をしっかりした上で、無茶や無理のない日常生活を中止せずに行いたいな、という気持ちです。

再来月には、12歳未満のワクチン接種も始まりそうですし、ブレイクスルー対策の3回目のワクチン接種も前倒しになりそうです。コロナの飲み薬も承認されたなんてニュースも聞いていると、、、

出口というか、新しい日常の入り口というか、そういうパンデミックのない日々に、具体性みたいなものが湧いてきます。

さて、2022年も、半月が経ちました。

成人式が終わって、大学入試も本番を迎え、全国的に寒波が襲って雪に見舞われ、肌が乾燥して、ぜんざいや雑煮が旨い今日この頃、来る春に向けてのお出かけ計画がたてられないのが、残念でなりません。

計画を立ててもキャンセルして、また出直し。そんな予約とキャンセルが立て続いています。「物」ばかりが流れて、「人」が流れないこの異常、本当、勘弁してほしいです。

人が動き、集い、交わって流れる。その中から生まれるものには多くの副産物(というか、新しい何か)が芽生えます。その芽が大きく育って、”今”を彩るものが、実績として多いです。

そこが、データのネットワークと人のネットワークの違いだというのは明らかなのに、「人」のネットワークをデータのそれに近づけようとしているように思えてなりません。

先週の金曜日、14日付の日経MJにこんな記事がありました。「就職情報サービスの学情が企業の採用担当者に実施した調査で、テレワークが入社1年目の社員の活躍に影響を与えているとの回答が4割超」であったそうです。

具体的には、「上司や先輩との人間関係が築けていない」(74.3%)、「同期間での人間関係が築けていない」(55.4%)、「戦力化が遅くなっている」(47.5%)などです。

私が新入社員の時、同期入社の社員が一所に集められ、電話の応対、名刺交換の方法、見積もりの仕方に上座・下座まで、一応、知識としての「教育」があり、その中で、隣の同期社員を見ながら、自分はできてないな、みたいな気づきも多かったことを思い出します。

配属されれば、その部署での新人歓迎会があって、お酒の席での「おとな」を見ながら、違和感があって、それが徐々に自分自身にもしみこんでいって。そうやって、社会人(というか会社人)になったという感じを強く受けます。

それらを「オンラインで」の一言で片づけられた新人1年目ですからね。これまでの慣習から考えてマイナスだという点は多いでしょうね。

だからと言って、10年後を見たときに、決定的な欠陥になるかどうかは、確かにわかりません。これまでと大差はないかもしれないし、もしかすると、より良くなるかもしれません。

でも、やはり、すっぽり取って代われるようなものではないと思います。つまり、人が人と交流するのに、対面の代わりをすべてオンライン(バーチャル)で、というのは無理があるように思います。

毎朝、無駄に満員電車に揺られて体力を奪われるよりも、テレワークの方が時間が有効に使えるという利点と、日中の会議や企画会議はZOOMでは難しいという不利。メリット・デメリットは色々ありますが、社員同士の結びつきというのは、データの結びつきでは足りないように思います。

だから、すっぽり取って代わるのではなく、いいとこどりで変わっていける。転んでも、ただでは起きない精神で、このコロナを機に築き上げられたらな、と思ってなりません。

また、人がデータだけでつながり、一人で悶々と生きたとき、負の気持ちはとんでもない方向へ向かうという一面もあるように思います。

コロナ禍がどう関係しているか、まったく証拠はありませんが、昨年の小田急線や京王線での事件、大阪のクリニックでの事件、そして先日の、大学入学共通テスト会場(東大)で起こった事件。

こういう、一人の頭の中だけで膨らんだ想いが、勝手に膨張して、まるでゲームような結論を導き出してしまうという闇は、「人と人が交わって、イガイガした気持ちをこすりつけ合うことで、丸みを帯びる」という、これまでの関係性の欠如のように思います。

やはり、データ化された文字や音声、映像だけのつながりでは、ね、と私が思う理由といいますか。

私は、私です。その絶対的な保証の中で、やはり、私は、私たちなんだというこを大事にしていきたいし、そういう価値観を共有しあえる世界であってほしいなと、改めて思います。

今、津波警報と注意報が出ています。どうか、無事でありますようにと願いながら。


 2022年1月16日


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