「HIROSHIMA」

私が小学6年の時、修学旅行で訪れた広島。当時は、戦後44年が経った頃で、被爆者の方の生の話も伺えました。新幹線で京都から広島へ入り、そのまま原爆ドームと平和記念公園を歩きました。

そして、貞子さんの像(原爆の子の像)の前で歌い、用意した千羽鶴をつるしたような記憶があります。この辺りは、ぼんやりしています。

が、その後に訪れた平和記念資料館で見た展示物や写真は、強烈に覚えています。心の底で感じた原爆の恐ろしさ。あの衝撃は忘れません。その後、広島市民球場(当時)で観戦し、ホテルに戻って被爆体験者のお話を伺いました。

喉がとにかく乾いて、川までなんとか歩いて川の水を飲んだこと。死体の上を歩いたこと。目玉が垂れ下がった人、皮膚が焼きただれた人。静かにお話する方で、その分、ぐいと心臓の奥まで入ってきました。

12歳でのあの経験は、その後の平和への思いにも、大きな影響を与えました。

自分の息子にも、だから。12歳になった今、是非見せたかったです。先週の三連休、家族で広島へ出かけました。

昨年5月の広島サミットの影響もあってか、平和記念公園には外国の方が非常に多く、丹下健三氏の造りあげた空間が、とても心地よかったです。

そんな心地よい現在の「モノ」の中に、原爆ドームがある。その光景が、〈あの瞬間〉を閉じ込めた「モノ」とのギャップを織りなして、とても不思議に感じる空間でした。

平和記念資料館は、私が訪れた当時よりもデジタル的で、原爆投下の瞬間と爆風の様子がわかりやすく再現されていました。そこから、実名で展示される方々の原爆投下の瞬間。遺品、写真、コメントが、どれも胸に迫ってきました。

入場するのも行列で待つ状態が続いているようで、この日も、入るまでに並び、入ってからも混雑していました。途中、暗い展示室内で、気分が悪くなったお客さんが倒れ、車いすで運ばれて行きました。

小6の息子にも、深く刻まれた様子でした。今は、もう戦後から79年。被爆体験者の方も少なくなり、直接お話を伺うことはできませんでした。それでも、佐々木貞子さんのパネルを読みながら、やはり迫って来るものがありました。

天気はよく、とてもきれいに整備された平和記念公園で、かつて起こったこと、そして、その瞬間から止まったままのモノ。HIROSHIMAという街の持つ、平和への願いは、とても力強いものでした。

その平和記念公園からは、先日こけら落としのあった新しいサッカースタジアムEDION PEACE WING HIROSHIMAの特徴的な白い屋根が太陽に照らされて輝いていました。

この街に路面電車(広電)が走っているのはいいです。便利だし、街全体を広島っぽくしています。原爆投下当時も、この広電は街を走り、電車の中で被爆した人もおられます。そんな展示が資料館にはありました。

ぽかぽか陽気だったこの日の平和記念公園、私たち家族3人が歩いている、そんな瞬間に、もし、一発の原爆が落ちたら。そう考えるだけで、本当に恐ろしくなります。

さて、広島と言えば、お好み焼き。

八昌やみっちゃん総本店など、全国的に有名な店があり、総合的に広島焼きを代表しているようなみっちゃん総本店に行きました。整理券システムがあったので、2時間近くの待ちもホテルに戻って待てて苦ではなかったです。

そこで食べたガンスなるすり身の揚げ物。これが、個人的には、どはまりでした。もちろん、お好み焼きも美味。下の薄い皮と麺がパリパリで、特徴的なソースが全体を〈これでもか〉というほどの旨さに仕上げていました。トッピングに餅を入れたのも注文しましたが、これがまた、神でした。

とにかく、訪れた3連休は、移動日である初日以外、とてもいい天気でした。初日は、尾道に寄り、千光寺で観光したり、尾道ラーメンを堪能したりしつつ、のんびりした時間を過ごしました。尾道、やたらと若い学生カップルが多かったような気がします。中国・四国地方では、デートスポットなんでしょうかね。

そして、個人的に日本の世界遺産の中でも、1、2を争うほど大好きな場所、厳島神社へ。3回目?いや4回目の訪問でしたが、改修後に行くのは初めてだったので、新しい感動でした。

が、にしても、人が多すぎでした。入場するにも、鳥居を真正面に見て撮影できるスポットの待ちも、御朱印の列も、どれも2時間近くかかりました。

もちろん、厳島神社の外も混みあっていて、食べ歩こうにも、一つひとつが長蛇の列。どこからどこまでが列かわかりませんでした。とはいえ、絶対に食べたかった宮島の牡蠣。恐ろしく混んでいましたが、そこはがんばって並んで。

私は、牡蠣が苦手で、食べたという記憶もないぐらいでしたので、生牡蠣は避けて、焼き牡蠣にしました。

と、なに、あれ。美味しすぎました。電気走りました、旨すぎて。生ならもっと美味しかったんですかね。変な苦みは、もちろんないし、とろっとろだし、レモンとポン酢のハーモニーで、感動的な味でした。

他にも、宮島名物のあなご飯や生もみじ(饅頭)を食べて、ビールを飲んで、海に面した石垣に座り、鹿に襲われるのを恐れながら。天気がほんとに気持ちよかったので、食べ歩きも楽しめました(混みすぎて萎えそうになりましたが)。意外に、途中で妻が買ってきたカレーパンが旨かったです。

宮島で食べた牡蠣が感動的だったので、広島市内に戻って夕飯を食べた時、宮島直送の牡蠣があったので、食べました。が、焼き牡蠣も牡蠣フライも、なんとなくイメージしている牡蠣の苦みがありました。やっぱり宮島で食べるのが、格別なんですね。

今度、また宮島を訪れることがあれば、今度こそ、宮島で宿泊しようと思います。潮の満ち引きで光景を変える移り変わりを、ゆっくり見てみたいです。

これで、息子は天橋立と宮島、日本三景の二つを制覇したことになります。なので、今度は松島へ行く予定です。ついでに仙台に行けば、札幌、仙台、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡の10大都市も制覇したことになりますしね。

今、iPhoneで写真を見返してみても、厳島神社の写真が、とてもきれいです。法隆寺、平等院、厳島神社。これらの日本の世界遺産は、本当に好きです。


 2024年3月2日


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